本日の工事契約セミナーにご参加いただいた皆様、ご多忙のところありがとうございました。

本日のセミナー終了後に「成果の確実性」という概念について、ご質問された方がいらっしゃいましたが、時間の関係で、十分なご回答ができませんでした。
ご回答時に、会計基準中から参照しようとしたのは工事契約会計基準第10項の以下の記述です。

10. 信頼性をもって工事収益総額を見積るための前提条件として、工事の完成見込みが確実であることが必要である。このためには、施工者に当該工事を完成させるに足りる十分な能力があり、かつ、完成を妨げる環境要因が存在しないことが必要である。

この記述をご覧になられると、基準上の「成果の確実性」という概念がかなり厳しいレベルを求めていることが伝わると思います(ただし、システム開発で「完成を妨げる環境要因が存在しないこと」などないと思いますし、「お前に十分な能力があるのか!」と問われると、私、自身、腰が引けてしまいますが)。

ご質問者が、当Blogをご覧になっていることを期待しております。

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