このたび、拙書『この一冊ですべてわかる 会計の基本』(日本実業出版社)が、2010年の刊行から18度目の増刷となりました。

これも、ひとえに読者、書店並びに出版社の皆様のご協力のおかげです。この場をお借りして御礼申し上げます。

本書は会計の基本書ですが、増刷のたびに最新の会計制度にあわせた改訂を行っています。
また、各章末に設けた推薦図書も随時更新しており、今回は第2章「財務会計」のブックガイドに日野原克巳氏の『経営危機時の会計処理』(中央経済社)を追加しました。

作者の日比野氏はレオパレス21の経理部に所属する公認会計士であり、同社が施工不備の発覚によって経営危機に陥った際に生じた様々な課題が記録されています。
減損損失、各種引当金の計上、繰延資産の回収可能性といった会計基準の説明にとどまらず、それら基準を適用する際の監査法人との協議の過程まで詳細に記述されており、実務家にとって大変参考になります。
特に、会計士試験を目指されている受験生や新人経理パーソンにとっては、監査の現場でどのようなやりとりが行われているのかが学べる貴重な資料になるでしょう。

いずれの書籍につきましても、ご興味をお持ちの方は是非、お近くのリアル書店でお買い求めいただくよう切にお願いする次第です。(毎度、毎度のお願いで恐縮ですが、書籍との出会いの場である駅前書店の存続は地域の方々の協力なしに維持することは困難な状況にあります。その一角を担っていたTSUTAYAさんの撤退スピードも一気に加速しております)