東京オリンピックの開会式まであと2日。一部種目においては開会式に先立って既に競技が開始されています。今日は、このタイミングを逃すと書けないネタである「聖火の最終ランナーは誰か?」について予想してみます。

過去の最終聖火ランナーをパターン化すると次の3種類に分類できます。

  • パターン1 王道:開催国における過去の著名メダリスト又はアスリートを採用
  • パターン2 サプライズ1(著名人):メダリストやアスリート以外のその国の著名人の採用
  • パターン3 サプライズ2(一般人):あるストーリーをもった一般人の採用

過去の事例ではパターン1の王道が圧倒的に多いのですが、大会の企画者の立場から見ればサプライズをからめた演出をしたいでしょうし、予想する側もそうでなければ盛り上がりません。

この最終聖火ランナーは誰かという話題は、コロナ流行前の2019年ごろに馴染みの飲み屋でマスターや常連客と議論して大変、盛り上がりました。そこで、他の店でも、このネタを振ってみたのですが、どの店でも大いに盛り上がり様々な意見を収集できました。

特に、パターン2の著名人として誰か出れば最大のサプライズかを議論するのは、酒の肴として最適です。
まず海外で著名な日本人という視点からスクリーニングし、そこからは村上春樹、坂本龍一、北野武、、渡辺謙、村上隆、宇多田ヒカルといった名前があがりますが、全員、依頼されても拒否するだろうということで却下(ちなみに、世界で一番有名な日本人はオノ・ヨーコさんらしいので、彼女なら応諾してくれそう)。
後は酔いにまかせて安倍前首相、小池都知事、森元首相、矢沢永吉、アントニオ猪木(現在は闘病中)、山口百恵、マツコデラックス、綾瀬はるかと様々な名前があがって場は盛り上がりますが、これらの実現性も低いでしょう。(ただし、私はSMAPが5人で点火するシーンを夢想しています)

最終的な落としどころはパターン3のストーリーをからめた一般人またはアスリートの採用というところに落ち着きました。

しかし、これらの予想は完全に外れ、正解は「1年延期」でした。

監査を業とする私としては、これはリスクシナリオの完全な見落としであり、監査手続きの失敗を意味します。そこで、今回、屈辱を晴らすべく、あらためて2日後の最終聖火ランナーを予想してみます。

まず、コロナ・ウイルスの蔓延によって五輪を取り巻く環境は大きく変わりました。
開催の是非さえ問われている環境下で、一般の方を最終ランナーにするのは難しいと考えられます(コロナ関係で医療従事者という予想もありますが、止めておいた方がいいでしょう)。そこで、無難なパターン1に戻って、著名アスリートが選ばれる可能性が高いのではないでしょうか。

さらに、1年前の反省から、あらためてその他の可能性を検討してみると、まず、後2日のうちに開会式が実施できないような事象が生じる恐れがあります。ただし、現時点でその可能性は低いでしょう。
もうひとつ、今まで考慮から洩れていたパターンとして、「聖火ランナーがいない」ケースが考えられます。つまり、最終聖火ランナーは「人」ではなくロボット(ガンダム、ゴジラ)や動物であったり、聖火への点火自体を省略してしまうケースです。ただし、このケースはシナリオとしてありえても選択される可能性は低いでしょう。

最終的な私の予想は、パターン1で、月並みですが、北島康介、大坂なおみ、松山英樹、羽生結弦選手あたりと考えますが、いかがでしょう(それでも、SMAPの再結成はあきらめていません)。

【追記】
結局、東京オリンピックの最終聖火ランナーは大坂なおみ選手でした。
今回の五輪開催については、賛成、反対等様々な意見をお持ちの方がいらっしゃるでしょう。
いずれの立場であっても、2,30年後、子供や孫たちに、このオリンピックがどのようなものだったのかを伝える時がくるのですから、社会状況の変化もあわせて、しっかり記憶に残しておきましょう。