2013年4月に日本実業出版から刊行した 「早い話、会計なんてこれだけですよ!」  が、この度、増刷となりました。

この場をお借りして、読者の方々並びに日本実業出版の皆様にお礼申し上げます。
(この書籍は、今年5月に台湾語版を刊行したものです。)

20140930

発売から1年半後の増刷というのは、この世知辛い出版業界においては珍しい出来事です。

ザッケローニ監督がマンUで苦戦している香川選手に
「お前はゴールを取れ。ゴールを取らなければ評価されない」
とアドバイスしたと言われていますが、作家における「増刷」は、海外サッカー選手における「ゴール」と同様の効果を持ちます。

出版社内で使われる企画書の様式には、作者の近刊と販売実績を記載する欄が、必ず用意されています。
他社で刊行した書籍については正確な数字がわからないため、日販や紀伊國屋書店から入手した販売実績に倍率を乗じて類推するのですが、自社で刊行した書籍は正確な数字がわかるため、近刊が増刷したか否かが企画を通す大きなポイントになります。

香川選手が海外でレギュラーを維持するためには、継続して得点を取り続けるしかないように、作者も継続して出版社(及び編集者)と付き合っていくためには増刷を続けるしかありません。

というわけで、執筆活動を継続していくための逼迫した環境をご理解していただいた上で、皆様のさらなるご愛顧をお願いする次第です。


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