公認会計士の白井敬祐先生から、新刊「会計が面白いほどわかるミステリ 決算書に隠された7つの罪」(KADOKAWA)(以降「会計ミステリ」)を献本していただきました。

近年、ビジネス書のコミカライズは一般的な手法になっていますが、本書は会計書籍を単に漫画化するだけではなく、そこに「ミステリ」の要素を加味するという難題に挑戦しています。
名門企業である帝国重工の赤字決算から引き起こされる事件の謎を、財務情報から読み解いていきます。
本書はマンガと文章がおよそ半々の割合で構成されており、文章中にある29個の「会計ミステリ File」を解いていくことで決算書と財務数値の読み方を学びます。
この手のビジネスコミックでは、マンガ部分だけ読み飛ばすことも可能ですが、本書はミステリの要素も含まれているため、この「会計ミステリFile」を飛ばすことなくひとつづつ解いていくのがお勧めです。
特に、前半のFile1から12までをしっかり解いて、第2章の章末にある決算書のつながりを理解するのがひとつの到達点になります。
初心者向けの入門書でありながら、実際の倒産事例をベースにケーススタディがつくられているため、既に会計知識をお持ちの方でも楽しめる内容になっています。
今回、本書と比較したい1冊は、以前、当ブログでもご紹介した税理士の吉沢大先生の「フリーランス・個人事業主が賢く生きるマネー術」(講談社)です。
こちらの書籍もコミカライズしたビジネス書なのですが、その特徴としてマンガ中に作者である「吉沢大」氏本人が登場する点にあります。

役名は作者と同じですが、このマンガのモデルは(私が知る限り)吉沢先生ご本人とは思えません。
同様に「会計ミステリ」においても「くろい」という公認会計士が登場します。この「くろい」の名前が作者の「白井(しらい)」からきているのは明らかです。
では、マンガ中の「くろい」のモデルは白井先生ご自身なのでしょうか?

しかし、作品中、この「くろい」は常にサングラスとパーカーをかぶった状態で現れるため、ご本人がモデルか否かは最後までわかりませんでした。
この「くろい」のモデルが作者本人なのか否かが、最後まで解けないミステリーであります。(前髪はご本人のようではありますが、髭の有無も作中では描かれていません)
年明けの1月13日が発売日ですので、皆さんも一度、書店で手に取って「くろい」のモデルが誰なのかをご確認ください。
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